■授業の支援活動 2005年
荻西分会が講師として参加  桃二小「ワークショップ2005」
(2005年11月19日・38名)
本立ての完成を元気良く喜ぶ19人の児童
本立ての完成を元気良く喜ぶ19人の児童
 荻西分会の有志11人が区立桃井第二小学校で開催された「ワークショップ2005」に講師陣として招かれました。「ワークショップ」は全学年でおこなわれ、児童は「紙工芸」「牛乳パックの羽子板」など20種類の中から作りたいと希望するショップに参加して、それぞれの講師からその作品の創り方を学びました。
思い思いのペインティングで仕上げをしたフリーボックス
思い思いのペインティングで
仕上げをしたフリーボックス
 荻西分会の講師陣は、フリーボックスと本立てづくりを児童に指導、担当の先生やサポートの保護者の方々も一緒に創作に加わりました。子どもたちは板をボンドづけしたらよくふき取る、板を合わせ釘を打ち場所を定めてから本打ちにかかるなど、ちょっとしたコツを教わりながら、真剣な眼差しで釘を打ち、だんだん仕上がり、形に納まっていく作業にみんな楽しそうでした。


井草分会がカホンづくりを指導  三谷小「授業支援」
(2005年10月7日・5年生・65名)
ペルーの黒人音楽が生んだ楽器カホン
ペルーの黒人音楽が生んだ
楽器カホン
 区立三谷小学校の5年生65人が井草分会の有志6人の授業支援で「カホン」づくりをしました。
 カホンとはペルーの黒人音楽から生まれた楽器です。「大きな箱、引き出し」という意味で、側面に丸い穴が一つ空き、穴の空いた側を後ろにして箱の上に座り、前面を手の平で叩きます。乾いた心地よい音が叩き方によって様々に変化します。
 今回は箱に組み立てる前の板をノコギリで切る作業でしたが、切る板の節によって使用するノコギリも「横びき」「縦びき」「畦びき」など、大小様々な形を使い分けることを学習しました。
 児童たちは板を足で支えながらノコギリを挽くバランスを教わり、なかなか簡単にはいかない作業に『曲がりそうになったけど修正してもらいました。職人さんの腕は凄いな』『ちょっとやっても腰が痛くなったのに職人さんは手軽な感じでやってのけるので驚いた』などの感想を述べながら、しるしを付けた板にノコギリを当て板を切り分けました。


プロが手を添え作品づくり  松ノ木小「土曜日学校」
(2005年7月16日・30名)
竹ばし作りで削り方を指導する野辺秀男執行委員長
竹ばし作りで削り方を指導する
野辺秀男執行委員長
 区立松ノ木小学校では月に一度「土曜日学校」が実施され、子どもたちが様々な体験をする取り組みがおこなわれています。木工教室がおこなわれたこの日は、およそ30人の児童や保護者が参加して、中央分会の有志11人が、竹ばし・プランターづくりを指導しました。
 子どもたちは木工作の基本となる小刀の使い方、釘の打ち方を教わり、汗だくで作品づくりに挑戦しました。
 プランターづくりは、焼いたら見事に変身した作品に「すごい」と感動し、また「どうして焼くの」と疑問を投げかけ『腐るのを防ぐのと見た目が味わいのある仕上がりになるからだよ』の答えになるほどとうなずいていました。


建具職人の仕事にふれた3日間  高井戸中「職場体験」
(2005年7月6、7、8日・2年生・6名)
中村さんは集中力の大切さを指導した
中村さんは集中力の
大切さを指導した
 区立高井戸中学の2年生が職場体験をしました。
 杉並支部も建設業の職場体験の協力として中村時雄さん(成浜・建具・支部副委員長)が6人の生徒を指導しました。
 体験学習を訪問した1日目は、生徒たちは、木の削り方・切り方の説明を受け、道具を使って実習をしながら、中村建具店の手がけた建具細工の作品集を見せてもらいました。
 生徒たちは「道具の使い方は、見ると触るとでは大違いで難しいです」と語り、中村さんから「どんな仕事でも取り組んでいる最中の集中力は大切だよ。道具を使っていい加減な仕事をしていると大きな怪我にもつながる」と教えられうなずく姿がありました。


成浜分会の授業支援 7年目に突入  杉二小「授業支援」
(2005年6月15日・4年生・75名)
手で触って研ぎ具合を<br>確かめようと指導
手で触って研ぎ具合を
確かめようと指導
 成浜分会の仲間7人は児童たちに「小刀研ぎ」と「竹トンボづくり」を指導しました。
 授業は大淵修分会長が、最初に児童を集めて刃物の扱い方や作業のマナーを話し、道具の取り扱いの大切さを訴えました。
 「最近、痛ましい事件が多発していますが、扱い方によって道具は凶器にもなるので、刃先は絶対相手に向けないような持ち方をするなど、十分注意をして使いましょう」と話し、その後、児童たちは一斉に小刀研ぎにかかりました。
 職人さんたちに刃の当て方、研ぎ方を教わり、引き続き、良く研いだその小刀で竹を削り、「竹トンボづくり」をしました。
 竹を薄く削るのも職人さんたちのデモンストレーションとは勝手が違い、「薄く何回も削って整えましょう」とサポートをしてもらいながら児童たちは真剣に取り組みました。


沓掛小の授業支援でつくった動物のオブジェが「科学と自然の散歩みち」に登場
挨拶する小柴博士と沓掛小作品
挨拶する小柴博士と沓掛小作品
 昨年11月、井草分会の授業支援で沓掛小・5年生の子どもたちが作った動物のオブジェが、「科学と自然の散歩みち」に飾られています。
 この道は、ノーベル賞博士の小柴昌俊氏の授賞記念と名誉区民称号贈呈の記念事業としてつくられたもの。「散歩みち」の開通式典で小柴博士は保育園、小・中学校の子どもたちに、『この「散歩みち」を歩いて、人に会ったら元気よく「こんにちは」と挨拶することを約束しましょうね』と挨拶されました。
 「散歩みち」の、妙正寺河川通路・井草川遊歩道・妙正寺河川通路には、中瀬保育園、桃五小、中瀬中、沓掛小の作品が飾られています。ぜひ散歩で訪れて子どもたちの作品をご覧ください。


高く飛ばそう竹とんぼ  八成小学校「総合学習」
(2005年2月25日・3年生・64名)
指導した清水宏幸名人と完成を喜ぶ児童たち
指導した清水宏幸名人と
完成を喜ぶ児童たち
 井草分会の仲間8人が、区立八成小学校3年生64人の総合学習の授業をサポートしました。内容は小刀を研いでその小刀で竹を削り、竹とんぼを作らせるものでした。
 子どもたちは大工さんから、刃物を人に向かって差し出さないことは刃物を取り扱う大事なマナーだと教わり、次に小刀の持ち方や砥石と小刀の当て方などを、各班についたプロのコーチから具体的に学びました。
 切れ味よく研いだ小刀で削った竹とんぼは、紙やすりをかけて仕上げとなり、子どもたちはでき上がった竹とんぼを自分の物と判るように色や絵柄をつけ、飛ばしあい、歓声がわきました。
 授業は一本の竹から道具を使い作品が生まれる貴重な体験学習となりました。


仕事には挨拶とやる気が必要  高井戸中学校「職場訪問」
(2005年1月21日・1年生)
中村時雄さんの指導を受けた高井戸中の生徒
中村時雄さんの指導を受けた
高井戸中の生徒
 進路学習の一環でおこなわれた高井戸中学校の職場訪問に、建設業の職場体験の協力で、杉並支部の中村時雄さん(成浜・建具・支部副委員長)が生徒の指導にあたりました。
 5人の生徒たちは中村建具店の作業場で、電動工具実演・手ノコを使った材木切りを体験。その後「仕事の中で辛かったことは?」「この仕事を選んだ理由は?」などの生徒からの質問に中村さんは、  @人との交流の中で挨拶が基本、A約束の時間を守ること、B自分が間違えたら素直に謝る、と社会人としての心得を話しました。
 生徒たちは作業体験も新鮮でしたが、仕事には挨拶とやる気が必要とのアドバイスが心に染みたようです。